インビザライン矯正とは?
取り外し式のマウスピースを装着することで、歯を動かしていく、従来のブラケット矯正よりも新しい歯科矯正システムです。インビザラインで用いられているマウスピースはオーダーメイドで、薄くて透明な医療用プラスチックで作製されており、目立ちにくく、ご自身で取り外しも可能です。
マウスピースを10日~2週間に1回、ご自宅で新しいものに交換して頂き治療を進めてきます。歯を動かす際の痛みや違和感が少なく、装着中も外から見て気付かれにくいので仕事中やお食事の時間など矯正装置を気にすることはなく、装置のお手入れもしやすいため衛生面でも安心です。
そもそも歯並びが悪くなる
原因について
よく歯並びが悪くなる原因は何だと思いますか?とお聞きすると、遺伝と答えられる方が多いです。
しかし実際は、舌癖が8割だと当院では考えております。
大きな要因として
考えられるのは「舌癖」!
歯並びが悪くなる大きな要因として挙げられるのは、悪いお口の癖の一つである「舌癖」です。舌癖があると頬が内側に入ってしまいます。頬が内側に入る、つまりコケたような状態になると、歯が内側(舌側)に倒れてしまいます。
そして舌側に傾斜することで下顎の歯の背は低くなり、噛み合わせが深くなってしまった状態を、一般的には「過蓋咬合」と呼びます。これが悪い歯並びになる要因なのです。
また、歯が舌側に傾斜していることが及ぼす、体への悪影響は他にもあります。
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そのため、当院の矯正治療では、まず倒れている歯をまっすぐに起き上がらせることから始まります。そして噛み合わせを改善した後に、歯列矯正を始めます。遺伝だといわれることも多くありますが、全員が全員、生まれた時から歯並びが悪いのではありません。
矯正治療で大切なことは皆様それぞれが持っている本来の正しい歯並びに戻し、正しい噛み合わせをできる状態にすることです。当院では抜歯をせず、本来の歯並びを取り戻すための矯正治療を行っています。
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装置が透明で
矯正中だと気付かれにくいマウスピースは透明な樹脂製のため、装着している時に人と間近で会話をしていても、装置にほぼ気付かれません。歯の表面に金属の装置を取り付けるワイヤー矯正と比べて、十分に審美面へ配慮された矯正方法です。
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ワイヤー矯正と同程度の
費用で治療できる高額な費用が掛かるイメージのあるマウスピース矯正ですが、金属のワイヤー矯正と同程度の費用での治療が可能です。調整料は最初から費用に含まれており、治療後に「思った以上の出費になっていた」という心配もありません。
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治療期間が比較的短い
患者様が適応可能な症例で、かつ比較的軽症の場合には、平均3年で矯正治療を終えられます。インビザライン・システムでは、事前にコンピューターで歯の動きをシミュレーションして、最短で歯並びを整える計画を立案可能です。
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患者様自身で自由に
装置を取り外せるマウスピース矯正は歯に固定されないため、患者様自身で付け外しができ、ワイヤー矯正のように装置が歯磨きの邪魔になりません。虫歯・歯周病・口臭予防がしやすく、装置のお手入れも簡単にできます。
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装置が
お食事の邪魔にならない飲食の際にはマウスピースを外しておけるので、装置に食べかすが詰まったり、色の濃い物や粘着性の強いものが装置に付いたりするリスクがありません。矯正治療中でも、食べたいものを気兼ねなく食べられます。
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世界で最もシェア数の多い
マウスピース矯正
システムを提供当院のマウスピース矯正では、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発したインビザライン・システムを採用しています。世界100カ国以上の国でのシェアを誇り、1200万人を超える方が治療を受けています。(2022年2月時点)
インビザラインと
ワイヤー矯正の比較
インビザラインは、数ミリ単位ごとに歯が動いていくように設計されたマウスピースを付け替えて歯を動かしていくので、歯を回転させたり、押し上げたり、引っ張り出すことが苦手とされています。そのためワイヤー矯正とは異なり、マウスピース矯正であるインビザラインでは、理想とする歯並びへと仕上げていくのが困難であるケースも多く、ネット上にて「後戻りした」などの声があがっているのも事実です。
しかし当院のマウスピース矯正では、歯を”並べる”ことを目的にするのではなく、本来皆様がお持ちの噛み合わせを正すことを根本としたうえで歯列矯正を行うため、後戻りの可能性もかなり低くなります。またできるだけ抜歯をしない治療も心掛けております。
以下、表にそれぞれの特徴についてまとめておりますので、ご参考ください。
※横にスクロールしてご覧ください。
インビザライン | キレイライン | ワイヤー矯正 | |
見た目 | 装置が透明で目立ちにくい | 装置が透明で目立ちにくい | 装置が目立つ |
通院の頻度 | 1~2ヶ月に1回 | 1ヶ月半に2回 または3ヶ月に2回 |
毎月 |
診療時間 | 20~30分程度 | 20~30分程度 | 60分前後 |
動かす 歯の範囲 |
全ての歯 | 上の前歯6本 下の前歯6本 |
全ての歯 |
噛み合わせの 改善 |
期待できる | 期待できない | 期待できる |
ブラッシング のしやすさ |
非常にしやすい | 非常にしやすい | 非常にしづらい |
虫歯や歯周病 のリスク |
ほとんどない | ほとんどない | ブラッシングによっては リスクが高くなる |
応急対応 | ほとんどない | ほとんどない | ワイヤーの伸びだし 装置脱離 |
痛み・違和感 |
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Flow 矯正治療の流れ
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無料カウンセリング矯正相談
マウスピース矯正のご希望を頂いた場合、相談は無料で受け付けています。iTero element 5Dを用いて、口腔内の無料スキャンと簡易診断が可能です。口内の現状とマウスピースによる治療後のイメージを、3Dデータで確認できます。インビザラインに関する説明もしっかりと行い、患者様の疑問点にも快くお答え致しますので、遠慮なくご質問ください。
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口腔内の精密検査
X線レントゲンでの撮影や、光学式スキャナーによる歯列の採取をします。それらの資料を基に、コンピューター上で口腔環境を3Dで再現し、治療のシミュレーションを行います。このシステムを用いることで、歯を最短で動かすための綿密な治療計画の立案が可能です。
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精密検査の結果をご説明
患者様へ精密検査の結果を説明させて頂き、考えうる治療内容、期間、費用等をお伝え致します。歯科医師の提案に納得・ご同意を頂いた後に改めて歯型を採取し、アメリカのアライン・テクノロジー社へデータを送ってマウスピースの作製を依頼します。
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矯正治療を開始
マウスピースは発注から数週間で完成し、当院へ送られてきます。その後、患者様にご来院頂き、適合のチェックや付け外しの練習をした上で、マウスピースをお渡し致します。治療期間中は、毎日定められた時間通りにマウスピースを装着し、一定期間ごとに交換してください。また、定期的な通院により、歯が順調に動いていることを確認するのも必要です。
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歯の保定期間
歯を動かす治療が終わっても、それで全ての工程が終わったわけではありません。動かした歯が基の位置へ戻らないように、保定装置(リテーナー)を用いて歯の固定を行います。保定期間には個人差があり数カ月から数年かかります。また、患者様が保定装置を付けずにいる時間が長いと、その分期間が延びていくため、歯を動かす治療同様に装着時間を守ることが重要です。
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定期メンテナンス
保定期間が終了した後には、定期メンテナンスで歯列や口内の健康を維持しましょう。歯科衛生士が専用の機器を用いて、歯石や歯垢(プラーク)を丁寧にお掃除して、虫歯・歯周病の予防をサポート致します。時間を掛けて良くなった口内環境を長く維持するために、メンテナンスをご活用ください。
インビザラインは全ての症例に適応可能なわけではありません
インビザラインは現在、様々な症例に適応可能ですが、歯並びや口腔内の状態によっては適応できない場合もあります。顎の骨格に問題がある、歯並びが非常に乱れている場合には、インビザラインでの治療ができない場合があります。
インビザラインでの治療が出来ないケースでは、ワイヤー矯正などの矯正治療となることがあります。
定期的に歯科医院を
受診しましょう
インビザラインは、2ヶ月~3ヵ月程度に1度のペースで、歯科医院を受診のうえ適合の具合などチェックする必要があります。治療計画時のシミュレーション通りに歯を動かし、良い結果を出すためにも、定期的なチェックが必要です。