マウスピース矯正は抜⻭するの︖抜⻭をするケースとしないケースについて
皆さん、こんにちは。
博多・天神・六本松・香椎照葉・マークイズにあるスマイルライン矯正歯科です。
矯正治療を行う際に抜歯をするか、しないのか、選択を余儀なくされることもあります。
抜歯をするのか、しないのか、正直どちらを選択するべきか分からないと、お悩みになっている方も多いのではないでしょうか。
結論から申しあげますと歯を抜くことは止めた方がいいです。ほとんどのケースでは抜かずに矯正治療は可能です。
スマイルライン歯科・矯正歯科の過去2年で約400人以上の矯正治療を行ってますが、抜歯をしたケースは0人です。
全ての方が抜歯しないで矯正出来るわけではありませんが、抜歯するケースは稀です。
基本的に抜歯するワイヤー矯正の先生もいらっしゃいますが、当院では逆に原則抜歯しません。
そこで今回は、マウスピース矯正において、抜歯をするケースと抜歯をしないケースの違いなどについて、詳しくご紹介します。
抜歯はスペースを確保する手段の一つ
まずは、抜歯が検討される歯並びや状態について、確認していきましょう。
抜歯は、全ての歯をきれいに並べるために必要なスペースが十分に確保できていないと診断されたごく限られた場合にのみ検討されます。
顎が小さい、歯が大きいなどの理由から、全ての歯がきれいに並んで生えられていない症例や、理想のEライン(イーライン)に近づけるために抜歯がまれに必要となります。
Eラインとは、横顔の美しさの基準となるものです。Eラインは略語であり、正式名称はエステティックラインです。鼻先から顎先を結ぶラインに唇が触れるか触れないかの位置にあることが理想とされています。出っ歯や受け口、叢生などの場合に、Eラインが乱れてしまう傾向にあります。
また、親知らずが原因で歯並びが乱れてしまう場合もあります。親知らずは、18歳頃に一番奥に生えてくる歯です。一番奥に位置するので、正常に生えるスペースを確保できず、斜めに生えてきたり、完全に横に向いて生えてきたりするケースもあります。
そのため手前の歯を押し出すように親知らずが生えてきてしまうと、きれいに並んでいた歯並びが乱れてしまうこともあるのです。
ですので親知らずは逆に原則抜歯します。親知らずを抜かないと言われたら要注意です。
抜歯と非抜歯で仕上がりが違う?
左右1本、計2本の抜歯で確保できるスペースは、約1.5㎝です。1円玉の直径が約2㎝なので、1円玉の3/4のスペースが確保できると考えるといいでしょう。
一方で、非抜歯の場合にスペースを確保する方法として確立されているのが、IRP(アイアールピー)です。ディスキングとも呼ばれるこの方法は、歯の表面をヤスリのようなもので削り、スペースを作ります。
歯の表面組織であるエナメル質の厚さ(2~3mm)を考慮しても、IRPで作れるスペースは、片側面0.5mmであり、隣り合う歯の側面を削っても1mmほどです。1mmといえば、クレジットカードや電子カードの厚さほどであります。
歯の表面を削ることに不安を覚える方も少なくありませんが、0.5㎜程度であれば、歯の健康寿命にも影響を与えないと考えられています。
このように抜歯をして作れるスペースと、抜歯をしないで作れるスペースに大きな差があるので、おのずと仕上がりにも差が生まれてしまいます。
抜歯をするとスペースが余ることが多いのです。
健康な歯を抜歯することに抵抗があるのも無理はありません。しかし、理想的な歯並びへと治療するためといわれてしぶしぶ抜かれた方も多いようです。
しかし、ほとんどのケースは抜く必要はありません。
マウスピース矯正は抜歯の症例に向いていない?
マウスピース矯正は、大幅に歯を動かすことも可能です。そのため、抜歯を行ってできたスペースを移動させること自体は可能であっても、抜歯する本数が多い場合はマウスピース矯正よりも、ワイヤー矯正の方が適応していると判断されるケースも昔はありました。しかしもはや過去の話です。
また、インビザラインマウスピース矯正では非抜歯で症例が幅広いのが特徴です。
インビザラインであれば非抜歯に対応可能。そう言われる所以です。
当院で取り扱うインビザラインは、原則抜歯しないで矯正治療が出来るマウスピース矯正です。
抜歯が必要であるのか、抜歯を行わなくとも歯並びがキレイに並んでいくのか一度御相談下さい。矯正治療を成功させるための第一歩となります。
抜歯して矯正治療をすると歯を早く失うケースもありますので、その点も十分考慮した治療計画が必要です。
日本中の多くの歯科医師は出来るだけ歯を抜かない治療方法を目指してます、いまだに矯正治療の分野では気軽に歯を抜く歯科医師がいることは残念です。
当院ではカウンセリングを実施し、出来るだけ抜歯しないで考えられる治療法をご案内させていただいております。矯正治療でご相談をご希望される場合は、お気軽にお問い合わせください。
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