インビザライン矯正をしても後戻りしてしまう理由とは︖
皆さん、こんにちは。
博多・天神・六本松・香椎照葉・マークイズにあるスマイルライン矯正歯科です。
歯に矯正装置を固定しない「取り外すことが可能な矯正」として注目されるインビザラインではありますが、どんなに優れた矯正装置であっても、後戻りしてしまうリスクを伴います。
せっかく長い時間をかけて治療した歯の位置が、治療前のように元に戻ってしまったり、それ以上に乱れてしまうことは避けて通りたかったりするのではないでしょうか。
そこで今回は、インビザライン矯正で、後戻りしてしまう理由などを詳しくご紹介していきます。
インビザライン矯正の特徴
インビザラインは歯が動くように設計されたマウスピースを、数週間ごとに付け替えながら、歯を適切な位置へと導いていく矯正装置です。
歯は顎の骨である歯槽骨に支えられています。
歯が移動するカラクリは、移動させたい方向に圧力をかけることで骨が「吸収」され、生まれたスペースに歯が動いていきます。さらに、歯を移動したことでできた反対側のスペースに、新たな骨が「再生」します。この現象を繰り返していくことで、歯が動いていくのです。
後戻りとは?
「後戻り」とは、主に矯正治療後に歯が元の位置に戻ってしまう現象を指します。厳密にいえば、完全に戻ってしまうだけではなく、一度矯正治療によって綺麗に並んだ歯並びから、1 本だけでも傾いてしまったり、アーチ状の歯列弓からはみ出てしまったりしても、「後戻り」となります。
矯正治療によって「吸収」と「再生」が繰り返されているので、動的治療完了後は骨が柔らかく、後戻りしやすい環境下にあります。
その際に後戻りを防ぐアイテムとして、「リテーナー」と呼ばれる保定装置が、大きな役割を担っていきます。
インビザライン治療後のリテーナー装着は抵抗が少ない
後戻りを防ぐためには、1 日 22 時間ほどリテーナーの装着が必要になります。リテーナーはインビザラインと同じように、自身で着脱管理が可能なものです。インビザラインでもともと治療している場合は、マウスピースの着脱管理が身についている分、ワイヤー矯正で治療を行ったケースよりも、リテーナーの装着に抵抗感が少ないので、後戻りのリスクも抑えられるでしょう。
しかし、後戻りのリスクを 100%防げるものではないので、インビザラインで後戻りしてしまう理由なども把握していきましょう。
インビザライン矯正後に後戻りしてしまう理由は?
インビザライン矯正後に後戻りをしてしまう原因は、複数考えられます。また、1 つとは限らず、さまざまな要因が重なり合い、後戻りの現象が起こってしまうケースも少なくありません。
後戻りの理由 1:装着時間が短い
動的治療を終えた後の 1 年間ほどは、1 日 22 時間以上のリテーナー装着を推奨していますが、徐々に装着時間を減らしていきます。そのため、自己判断で装着時間を減らしていってしまうと、後戻りの原因になります。
後戻りの理由 2:悪習慣が改善されていない
歯並びは、何気なく行ってしまう癖によっても乱れるケースもあります。舌癖、口呼吸、頬杖、うつぶせ寝、横向き寝などといった習癖が改善できていない場合は、後戻りのリスクがあります。
後戻りの理由 3:お口の中のケアを怠っている
毎日行う歯磨きはもちろんのこと、定期的に歯のクリーニングなどを怠っている場合、後戻りの原因となってしまう恐れもあります。お口の中が清潔に保たれていないと、歯周病に罹患するリスクが高まり、歯を支える歯が溶かされていき、結果的に歯並びが再び乱れてしまうケースも否定できません。また、歯周病は最終的に歯を失いかねない見過ごせない疾患のため、定期的に歯科医院へ受診し、検診・クリーニングを受けましょう。
後戻りしてしまったら?
保定期間中に「後戻り?」と感じるようになった場合は、速やかに医院へ連絡しましょう。そのまま放置してしまうと、さらに後戻りの状態が悪化してしまうケースもあるので、様子を見る前に相談しましょう。
当院では、インビザラインによる矯正治療に注力しております。お気軽にお問合せください。